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週刊 日本を歩く

管理人が日本で見つけた物をフリージャンルで紹介します。 「週刊」と銘打ってはいますが、更新頻度はまちまちです。 日毎もあれば月毎になることもあります。 なにはともあれ、お付き合いください。

てつのくじら&大和波止場公園 街の中にある巨大潜水艦

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街の中にデンと現れた巨大な潜水艦。

退役した海上自衛隊のゆうしお型潜水艦「あきしお(SS-579)」だ。

1986年に竣工し、2004年に退役してここに展示された。

つまり2016年現在、御年30歳となる。

 

「てつのくじら館」という名前で有名だが、正式には「海上自衛隊呉史料館」であり、資料館自体はこの潜水艦の背後に普通の建物として建っている。

潜水艦をくぐって建物に入り、見学を進めて建物の3階から渡り廊下で潜水艦に入ることが出来る。

 

 

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大和ミュージアムの記事でも紹介したが、この辺りは施設が集中しているので移動は楽である。

左が大和ミュージアム、奥がてつのくじら館、右が大型ショッピングセンターだ。

ショッピングセンター1階からてつのくじら館は目の前だが、雨の日は注意。

 

 

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大和ミュージアムの2階窓から見たてつのくじら館。

長い。そしてデカイ。

背後に茶色の資料館本館が見える。

 

 

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ショッピングセンターから傘を差してささっと歩き、すぐに潜水艦の下に入った。

写真上部、胴体に着いた雨による水の筋が見えるだろうか。

普通の建物の屋根ではなく、頭上に巨大な船舶が浮いている、というある種の非現実感はまさに圧巻である。

 

 

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開館時間はまさに公務員の勤務時間帯。

毎週火曜定休(火曜が祝日だと翌日が休館)なので、訪問の際は注意だ。

 

中では現役自衛官(確認済)と退役自衛官(らしき人)が通路の案内などをしていた。

 

 

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展示内容は海上自衛隊の歴史に始まり、潜水艦を前面に出しているだけに機雷・魚雷・

潜水艦に関する展示が多かった。

 

艦内を再現した区画や、実際に覗ける潜望鏡などもあり、ここでしかできない体験が数多く存在する。

 

 

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驚いたのは、第二次世界大戦時の潜水艦の望遠鏡性能比較コーナーで、日本側の望遠鏡はなんとあの「伊400型潜水艦」のものであった。

伊400といえば当時世界最大の「潜水空母」だ。

潜水艦でありながら艦内に3機の水上機を収容可能という最先端兵器であったが、真価を発揮せぬまま終戦を迎えてしまった。

 

そんな伊400型の望遠鏡がここにあった(伊400のものとは言っておらず、あるいは日本の潜水艦はどれも同じ望遠鏡を装備していた可能性もある)。

本体はガラスケースに囲まれているが、実際に遠くにある呉港のクレーンなどを覗き見ることができる。

米軍のもあるが、比べてみると日本軍のほうが光学機器の技術は優っていたようだ。

 

 

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いよいよ渡り廊下を伝って潜水艦あきしおの中へと足を踏み入れる。

内部は撮影禁止であり、当日は混んでいたので細部をじっくり見るわけにはいかなかったが、それでも普段決して見ることのできない貴重な体験ができた。

 

見どころは、

・艦が役目を終えた時間で止まった時計

・実際に外部を見てもいい潜望鏡

・見学のために隔壁に開けられた通路(!)

といったところか。

現役の潜水艦では隔壁の出入りには円形のハッチを通るのだが、一般人でも見学しやすいように壁をぶち抜いて通路を作ってあったのだ。

潜望鏡のある部屋では、タイミングによっては室内灯を真っ赤な光に変えてくれることもあるようだが、筆者の訪れた時にはなかった。

 

 

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入り口から見た出口の渡り廊下。

そう、見学コースはさほど長くはないのだ。

入って前方に進んであそこから出てくるだけ。

それでも現役に近い潜水艦の中を見れるのだから、それだけで御の字だ。

 

 

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出口から見上げた潜水艦の艦橋。

本当に巨大である。

 

 

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このまま海に発進しそうなほど艶々しい外観だ。

 

 

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続いて、大和波止場公園だ。

 

 

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大和波止場公園は大和ミュージアムのすぐ裏にある。

駐車場には徹甲弾型の柵。

 

 

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大和ミュージアムはガラス張りなので、裏からでもライトアップされた館内が見える。

美しいので、開館中にやってもいいと思うのだが。

 

 

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誰もいなくなった展示室。

あるいは、閉館後でも外から見学できるようにするためのライトアップであろうか。

 

 

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屋外展示としては、この「しんかい」がある。

日本初の有人深海調査艇で、実用最高深度は600メートル。

1970年から日本近海の海底調査で多数の成果を上げたが、母船とともに老朽化して1977年に引退となった。

その後は後継の「しんかい2000」および「しんかい6500」が引き継いでいる。

 

ちなみに後継の2隻は「海洋研究開発機構JAMSTEC)」の所属だが、「しんかい」は海上保安庁の所属だそうだ。

そのため現在、海上保安庁が保有した唯一の潜水艇となっている。

 

 

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しんかいと反対側には別の展示施設があったが、中は空っぽで案内板も真っ黒だった。

後に調べてみると、ここには水中翼船「金星」があったが、老朽化で撤去されてしまったという。

日本の屋外展示はどうしていつも、こういう憂き目に合うのだろうか。

 

 

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さて園内でまず目に留まるのは、この見慣れない構造物だ。

 

 

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これは戦艦大和の艦橋の最上部を模した休憩所だ。

 

 

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実はこの大和波止場は、戦艦大和の甲板をそれとなく再現した構造になっている。

写真中のオレンジの線で囲まれた部分を再現しており、大和の巨大さがわかる演出になっている。

 

 

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グーグルマップで見てみると一目瞭然だ。

 

 

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地面は大和の武装の種類と位置を象ったタイル張りになっている。

写真は対空兵装の25ミリ3連装機銃。

そしてこの機銃が乗っているのが大和の46センチ3連装主砲塔だ。

機銃の奥に46センチ砲の太い砲身(のタイル)が見える。

 

 

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艦首の方へ向かうと緩やかな上り坂になっており、よりリアリティのある作りになっている。

すぐ奥は海で、この日は風が強かったために波が飛沫をあげていた。

 

 

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大和の先から呉の港を望む。

 

 

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先程から位置は少しずれているが、振り返れば大和ミュージアムと丸いドームのフェリーターミナルが見える。

 

 

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大和艦首の緩やかな上り坂が判るだろうか。

 

 

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こちらはiPhoneのパノラマモードで撮影したもの。

艦首は見事に半分だけ再現されており、横には錨が展示されている。

なお艦首の材質は、よく公園のオブジェなどに使われている表面のゴツゴツしたもの(モルタル?)だった。

 

 

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戦艦大和の主錨と書いてあるが、こちらは実物大の複製品らしい。

 

 

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フェリーが入港してくる。

風が強く、波が岸壁に打ち付けられて今にも飲み込まれそうだった。

 

 

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これは何だったのだろうか。

 

 

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大和波止場自体の見どころは以上だ。

この公園単体を目的に訪れることはないだろうが、大和ミュージアムやてつのくじら館のついでに歩いて散策するには調度良いだろう。

 

 

最後に、戻りがてら再び撮影した周辺の画像を載せてゆく。

 

 

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夜になるとちゃんと舷灯が点灯する。

こちらは左舷なので赤色。反対側はおそらく緑色に光っているはずだ。

 

 

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 ホテルから呉市の夜景を一枚。

 

 

これにて呉市観光は終了。

次の記事では、江田島方面へと出向いた記録を掲載したい。